認知症の予防法のお話
目次
・H3認知症の両親を介護した私の経験と考え
・Drブレデセンの認知症対策法とは?
・H3認知症に点ではなく面で対策をしていくとは?
・H3認知症予防に必要なケトーシスな状態とは?
・H3ケトーシスのメリットとデメリットとそのリスク
認知症の両親を介護した私の経験と考え
新規開院のご挨拶ページでお伝えしたように
私はこれまで
両親の介護を約8年間やってきました。
父は脳梗塞の後遺症で80代
年齢相応の認知症
母はまだ70代前半でしたが
介護疲れで倒れ
父の最後を看取る時期には
急激に認知症が悪化
父の葬儀の時に
「お父さんがここに来ていない」
「呼びに行ってきて」
と何度も言っていました
父と母、
二人の認知症を比べると
次のようなものでした。
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父の認知症 |
母の認知症 |
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進行の速さ |
年齢相応(医師の言葉) |
70前半で急激に悪化 |
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認知症の程度 |
年齢相応(医師の言葉) |
父が亡くなったことも忘れてしまう |
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認知症による 周囲の負担 |
特になし いつもにこやか |
1)病識がなく病院やデイサービスに行くのを拒否する 2)病院を勧めると激しく怒り出す(初期に受診できず) 3)ご近所さんなどと会話をうまく合わせて病気を隠す ➡伝言や品物を預かり忘れてしまう |
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認知症以外の病気 |
脳梗塞の後遺症で歩行不自由 入浴などに介助が必要 (体格が大きい) 右目の視力なし |
健康で元気 右ひざの変形性関節症のみ |
表のように
父の認知症で困ったことは
あまり思い当たりません。
しかし父は体が大きかったので
身体介護は母に負担がおおきかったです
私が介護の手伝いに帰った理由はそれでした
一方で
母の認知症は急激に悪化しました
それまで健康で病院に通院していなかったために
認知症であるとの
最初の正式な診断が受けられない状態が
一年ほど続きました
病識がなく
自分が認知症だとわからない
認知症だと認めたくない
それで
病院に行くのを激しく拒否する
といった母の介護は
本当に大変でした。
二人の認知症介護を通して
私が得た経験は
今まで考えていたものとは
大きく違っていました
認知症の不思議さ?というのでしょうか
今まで何となくイメージしていた
世間でよく言われていたパターンとは
全く違うものでした
例えば
認知症になると
「親が子供の顔や名前を忘れる悲劇」
「何も分からなくなり会話が通じなくなる悲劇」
があるといったイメージでしたが
特に母のケースからは
全く違う困りごとの連続でした
これは
詳しくはまた別の機会にお伝えします
この二人の介護をしている時
認知症について
認知症には「なぜ」なるのか
認知症は「どうすれば」防げるのか
といったことが常に
頭の隅から離れませんでした
時間を作っては
本を読み、ネットで調べていました
認知症のリハビリを専門にしているという
病院関係者の団体が主催する有料の講義にも参加しました
認知症の予防に関して
本やネット記事・動画など
情報は多いのですが
なかなか決定打になるものは見つかりませんでした
結論から言えば
認知症に関して
現在の医学では
完全に治す薬(根治薬)は
まだありません。
アルツハイマー病の原因物質の一つと考えられる
アミロイドβ(Aβ)に狙いを定め、
脳からの除去を促す薬はできています。
代表格がレカネマブとドナネマブです。
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レカネマブ(商品名レケンビ) |
ドナネマブ(商品名ケサンラ) |
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発売日 |
2023年12月20日 |
2024年11月20日 |
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薬価 |
年間 約298万円(体重50kg想定) |
年間 約308万円(体重50kg想定) |
どちらも、
認知機能の悪化を遅らせる薬であり、
改善するものではないため、
認知症を完全に治すことはできません。
「認知症にならないためにも、
早期での対策は非常に重要であると言える」と
この薬を提供している医療機関でも発信しています。
つまり
認知症の薬は
開発されたが
とても高価なうえに
あまり治療効果が認められない・・・
ということです。
そんなニュースや情報を
調べ続ける日々を
ただただ続けていました。
そんなある時
認知症の母の介護を続けながら調べ続けた結果
あるアメリカ人医師の
認知症治療の情報にたどり着きました。
それは
アミロイド仮説に基づいて
アミロイドβをターゲットにした薬の開発は
行き詰った状態にある現在、
この
アミロイド仮説に基づく薬が
うまくいかない理由を突き止めて
そこからスタートした
治療・予防の方法は一定の成果が出ている
そんな内容でした。
それが
カリフォルニア大学の名誉教授・医師の
デール・プレゼデン博士が開発した
認知症の治療プログラムでした。
Drブレデセンは
医師でありながら研究者としても
認知症の原因と治療法を
研究していた方です。
2014年に論文として発表
2017年には書籍も出版
2017年時点で
500人以上のアルツハイマー型認知症患者に
このプログラムの治療が行われ、
症状が改善する効果が認められたことから、
世界でも注目されるようになりました。
この内容は
私が認知症の両親を介護した経験や
認知症の家族を介護したたくさんの人達から
聴き集めた体験的な感覚や情報と一致していました。
Drブレデセンの認知症対策法とは
まず一般の情報として
アルツハイマー型認知症の原因物質は
アミロイドβ(アミロイド・ベータ)である
という話はみなさんも聞いた事があるのではないでしょうか。
Drブレデセンの研究によると
アミロイドβは
36の原因・要因により
生み出される問題に対応するために
脳を守ろうとして
結果的に生まれてしまう物質だとわかりました。
しかしながら
そのアミロイドβは多くなると
脳の神経細胞に問題を起こしてしまうのも事実です。
認知症を防ぐためには
36の原因・要因により
生み出される問題こそが
対策すべき対象であるとの結論です。
Drブレデセンは36の要因について
「アルツハイマー病患者の脳は36の穴の空いた屋根」のようなもの。
どの穴が空いているかは人によって違う。
それぞれの穴に適した個別の治療対策が必要であり、
その穴をふさぐことが治療となる。
と述べています。
Drブレデセンの著書の翻訳を監修した
白澤 卓二医師は
認知症を防ぐためには
点ではなく面で対策をしていく必要があると述べています。
点=アミロイドβ
面=アミロイドβを生み出す36の原因・要因
という事です。
それでは
アミロイドβを生み出す
36の原因・要因について詳しくお話していきますね。
Drブレデセンによる
アルツハイマー型認知症を引き起こす36の要因を
3つの問題(脅威)にまとめると
1)炎症の問題
2)栄養の問題
3)毒素の問題
となります。
この3つの問題(脅威)から脳を守るために
アミロイドβが生まれてしまうのです。
3つの問題(脅威)を説明すると
- 炎症の問題とは
肥満、体内局部の慢性の炎症、飲食等により引き起こされるもの
- 栄養の問題とは
過剰な糖によるインスリン抵抗性の高さ、ビタミンとホルモンの不足など
- 毒素の問題とは
重金属、農薬、煙草、カビ等により引き起こされるもの
ということです。
3つの問題と36の要因を見比べるために
36の要因から11個を抜き出して
まとめてみました。
最初に
36の要因のいくつか(11個)をまとめると次の通りです
|
1肥満による体内の炎症 |
炎症 (食事が原因) |
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2体内局部の慢性の炎症 |
炎症 (食事が原因/血糖値スパイクが原因) |
|
3飲食等により引き起こされる炎症 |
炎症 (食事が原因/小麦粉による炎症) |
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4過剰な糖質によるインスリン抵抗性の高さ |
栄養の過多(食事が原因) |
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5ビタミンの不足 6ホルモンの不足 |
栄養の不足(食事が原因) |
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7油(トランス脂肪酸・酸化した質の悪い油) |
栄養の質 (食事が原因) |
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8重金属(大型魚からの水銀など) |
毒性物質 (水銀は食事が原因) |
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9農薬 10煙草 11カビ等 |
毒性物質 (農薬は食事が原因) |
次に
3つの問題と36の要因の関連をまとめてみました
|
炎症の問題 |
1肥満による体内の炎症 |
食事が原因 |
|
2体内局部の慢性の炎症 |
||
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3飲食等により引き起こされる炎症 |
||
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栄養の問題 |
4インスリン抵抗性の高さ |
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|
5ビタミンの不足と 6ホルモンの不足 |
||
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7油(トランス脂肪酸・酸化した質の悪い油) |
||
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毒素の問題 |
8重金属(水銀/魚) |
|
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9農薬 |
||
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10煙草 11カビ等 |
生活習慣・環境が原因 |
まとめて見比べてみると
3つの問題と36の要因が
それぞれ原因となり結果となって
複雑に絡み合ってつながっているのがわかります。
3つの問題に対しての対応策を
色々なDrの提案とまとめて表にしてみました。
あやか医師・内海聡医師・吉野敏明歯科医師・肝すべ・糖質疲労・断食
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炎症の問題 |
炎症 |
小麦の奴隷にならない 肥満の改善 |
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栄養の問題 |
インスリン抵抗性の高さ (糖質が過剰) |
まずやめるべきは砂糖水(ジュース) 加工食品を避ける 16時間のプチ断食 就寝3時間前は食べない 主食とういう概念は捨てる(糖質を取り過ぎない) |
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栄養の不足を改善 |
野菜を多くとる(酵素のために生野菜も必ず) 食物繊維は腸内細菌のエサ 発酵食品をとる 卵は何個でもよい 冷やごはんは大腸に◎ 高齢者はタンパク質をしっかりとる |
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栄養の質(油) |
マーガリンを捨てる(トランス脂肪酸) 植物性の油?サラダ油?は✖(細胞膜の材料になる) Exバージンオリーブオイルは◎(しかし酸化に注意) 乳製品は△(・・・・) フライドポテトは✖(発がんの王様) 油↓↓するとカロリー↓↓に注意(やせすぎ注意/糖新生) |
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毒素の問題 |
毒性物質 |
水銀の多い魚を多食しない アブラナ科の野菜を積極的にとる(デトックスに良い) |
3つの問題と36の要因に
食事が原因である要素が多いのがわかります
これでわかるように
Drブレデセンの認知症対策では
食事は、最重要と言ってよいほどのウェイトを占めています。
「大部分の人は、食事が認知機能にこれほど大きな影響を及ぼすとは信じないため、
人の食べ物を変えることは、至難の業である。」
と著書で述べています。
Drブレデセンの食事のポイントを
私なりに表現すると
1)ケトーシスな状態をつくる
2)野菜をたくさん食べる
3)腸内環境を整える(リーキーガットに対応)
4)解毒作用のある食べ物を摂る
5)良質な脂質を摂る
ということだと思います。
1番目の「ケトーシスな状態をつくる」以外は
みなさんが食事と健康について考える時にも
気を付けているテーマだと思います。
次でケトーシスという聞きなれない言葉について
お話ししますね。
認知症予防に必要なケトーシスな状態とは
人間の体を動かすためのエネルギーには、
糖質からつくられる
「ブドウ糖」と、
体脂肪を分解してつくられる
「ケトン体」があります。
通常は、
食事から摂取した糖質をブドウ糖に分解し、
エネルギーに変換する
「ブドウ糖代謝」で体を動かします。
しかし、糖質制限などにより
糖質の供給が不足すると、
体はエネルギー不足を補うために
蓄えられた体脂肪を分解し、
肝臓で「ケトン体」という物質を作り出します。
体が生命活動を維持するために
体脂肪を分解してつくったケトン体をエネルギーとする
「ケトン体代謝」へ切り替わるということです。
この状態を「ケトーシス」と言います。
私のイメージとしては
糖質(ブドウ糖)を燃やすエンジンと
脂質(ケトン体)を燃やすエンジンの
二つのエンジンが体の中にある感じです。
ブドウ糖の代わりに
ケトン体を燃やすエンジンに
切り替わるわけですね。
なお、
脳のエネルギーとなるのは
ブドウ糖だけと思われがちですが、
ケトン体も重要なエネルギーとなります。
さらに
ケトーシスな状態には
細胞の炎症を抑える、
神経を安定させる といった
働きがあることも分かってきています。
これが認知症の予防につながるわけです。
Drブレデセンは
この2つのエンジンが
バランスよく働いている状態を
ケトフレックスという造語で呼んでいて
認知症を予防するために重要視しています。
ケトーシスな状態と
代謝が柔軟な状態のフレックス(柔軟)を
合わせた造語がケトフレックスだそうです。
代謝の柔軟性とは、
糖質と脂質のどちらもエネルギー源にできる状態のことです。
次に
2つのエンジン(代謝)の働きをまとめてみますね。
◎糖質利用エンジン
ばかりが働きすぎている状態では
↓
糖質ばかりが燃えて脂質は溜め込まれ
↓
余った糖質は体脂肪になり
↓
インスリン抵抗性が高くなり(=インスリンが効きにくくなる)
↓
アルツハイマーが促進される
◎脂質利用エンジン
が働き始めると
↓
脂肪燃焼モードに切り替わり(ケトーシスな状態)
↓
インスリン感受性が戻り
↓
細胞の炎症が抑えられ
↓
認知症の予防効果につながる
表にすると
|
代謝の種類 |
糖質利用エンジン |
脂質利用エンジン |
|
燃料 |
糖質ばかりが燃える |
体脂肪が燃える |
|
体脂肪 |
余った糖質は体脂肪になる |
脂質は体脂肪になる |
|
インスリン抵抗性 |
インスリン抵抗性が高くなる |
インスリン感受性が戻る |
|
将来的に |
血糖値が高い状態が続くと アルツハイマーが促進される アルツハイマー病は 脳の糖尿病ともいわれる |
ケトーシスな状態になると 細胞の炎症が抑えられて 認知症の予防につながる |
糖質と脂質について
さらに詳しく見ていきましょう。
まず基本ですが
人間の体を動かすエネルギー源として
糖質と脂質があります。
糖質は砂糖だけでなく
炭水化物に多く含まれています
脂質は肉類だけでなく
調理用の油からも多く摂取されています
糖質と脂質は、
どちらも私たちの体を動かす大切なエネルギー源(燃料)ですが、
その性質や体へのアプローチの仕方は全く異なります。
先程お話した
糖質を燃やすエンジン(ブドウ糖を燃やす代謝)と
脂質を燃やすエンジン(ケトン体を燃やす代謝)の2つのエンジン(代謝)
この2つを「車のエンジンと燃料」に例えて、わかりやすくお話します。
糖質と脂質のひと目でわかる違い
|
特徴 |
糖質 |
脂質 |
|
例えると |
すぐに燃える「ガソリン」 |
長持ちする「予備の燃料タンク」 |
|
カロリー(1gあたり) |
4 kcal |
9 kcal(糖質の2倍以上!) |
|
主な役割 |
脳や体を今すぐ動かす |
体温を保つ、細胞膜やホルモンの材料 |
|
多く含まれる食べ物 |
ご飯、パン、麺、砂糖、果物 |
お肉の脂身、植物油、揚げ物、バター、 |
|
摂りすぎると? |
血糖値が上昇する 脂肪に変わって太る |
そのまま脂肪になって太る |
糖質とは?→すぐに燃えるガソリン
糖質は、体や脳が「今すぐ動くため」に
一番使いやすいエネルギーです。
- 特徴:
吸収が早く、
すぐにエネルギーに変わります。
- デメリット:
燃えやすい反面、
一気に摂りすぎると血糖値が急上昇します。
使い切れなかった分は、
体の中で「脂肪」に変身して
貯金されてしまいます。
脂質とは?→長持ちの予備タンク
脂質は、
体の中に
「エネルギーをしっかり蓄えるため」の
効率の良い燃料です。
- 特徴:
1gあたりのカロリーが
糖質の2倍以上もあり、
腹持ちが良いのが特徴です。
エネルギーとしてだけでなく、
肌の潤いを保つ細胞膜や、
体調を整えるホルモンの材料としても
大活躍します。
- デメリット:
カロリーが高いため、
少しの量でも油断すると
カロリーオーバーになりやすいです。
この2つのエンジン(代謝)ですが
多くの方は1つだけしか使えていません。
どういうことかと言うと
糖質が血液中にあると
先に糖質が燃やされてしまいます。
つまり
糖質がたくさんある体では
脂質を燃やすエンジンが
使われないままになっているのです。
ですから
脂質を燃やすエンジンを働かすためには
糖質をコントロールする=多すぎる場合は制限する
ということが必要になります。
しかしながら糖質も
脂質やタンパク質と共に
人間が生きていくために絶対に欠かせない
三大栄養素のひとつです。
特に私がダイエットをサポートした経験でも
糖質を急激に減らし過ぎるのは
美容の上で問題が起こりやすいのです。
ただ単純に減らすだけではない
糖質の専門知識とコントロールは
認知症の予防にも
美容のためにも
必要です。
そこに興味がおありの方は
当院の体質改善ダイエットのページもご覧ください。
ケトーシスのメリットとデメリット
<メリット>
ケトーシスになるには
厳しい糖質制限をおこなう必要がありますが、
ケトン体代謝になり
エネルギー供給が安定すると、
以下のメリットが期待できます。
・体脂肪が効率よく消費される
ケトーシスに入ると、体は常に「脂肪をエネルギーとして使う」ようになります。食事からとった脂質だけでなく、体内に蓄えられた体脂肪もエネルギーに変えるため、効率よく体脂肪が消費されます。
・空腹感を覚えにくくなる
主なエネルギー源を糖質にすると、食後の血糖値の乱高下により強い空腹感や甘い物への欲求が誘発されやすくなります。しかし、ケトン体がエネルギーとなると血糖値が安定するため、空腹感やそれにともなうイライラ感を抑えられます。
・パフォーマンスを発揮しやすくなる
ブドウ糖代謝の場合、糖質が不足するとエネルギー切れにより疲労感やだるさ、集中力の低下を引き起こします。一方、ケトン体代謝ならば体に蓄えられている体脂肪がエネルギー源となるため、供給が安定し、1日を通してパフォーマンスを発揮しやすくなると考えられています。
<デメリット>
・移行期の不調「ケトフルー」の原因と対処法
体がケトン体代謝に切り替わる移行期に、
眠気やだるさ、頭痛などの不調を感じることがあります。
インフルエンザや風邪の症状に似ていることから
「ケトフルー(Keto Flu)」と呼ばれています。
ケトフルーは
体が新しいエネルギー代謝に変化している証拠であり、
決して病気ではありません。
原因を正しく理解し、適切に対処することで、
不調を軽減しスムーズにケトーシスへ移行することができます。
・体調不良「ケトフルー」が生じる主な原因
ケトフルーが起こる原因は、
主に「脱水・ナトリウム不足」と「エネルギー不足」です。
・脱水・ナトリウム不足が起こる理由
糖質制限をはじめると、
体内のグリコーゲン(糖質)が抱えていた水分が大量に尿として排出されます。
さらにインスリンの分泌も低下し、
ナトリウムが体外へ排出されやすくなります。
血液中の老廃物や水分は、
腎臓でろ過されて原尿(尿のもと)になります。
しかし、原尿の中には、
ナトリウムなど体に必要なミネラルも含まれています。
そのため腎臓には、
必要な成分を再び血液に戻すシステムが備わっています。
その役割を担っているのが「インスリン」です。
糖質制限によりインスリンの分泌が低くなると、
原尿から必要な成分を再び血液に戻す働きが弱まります。
結果、
本来であれば引き戻されるはずだったナトリウムが
そのまま尿として体外に排出してしまいます。
・エネルギー不足が起こる理由
糖質制限により「糖質を減らす」ことに気を取られ、
「カロリー不足」に陥るケースが多々あります。
そのうち、
これまでメインのエネルギーだったブドウ糖が枯渇します。
また、
ケトーシスに入るまで
新たなエネルギーであるケトン体も十分につくり出せません。
結果、体は飢餓状態に陥ります。
そのため、脳や体にエネルギーが行き渡らなくなり、
強い眠気やだるさ、頭痛、集中力の低下などが引き起こされます。
・「ケトフルー」を軽減するための対処法
ケトフルーは、
体がケトン体代謝に適応すれば自然と改善されます。
しかし、我慢をする必要はありません。
次の対処法を意識することで、
症状を和らげることができます。
水分と塩分(電解質)を意識的に補給する
ケトフルー対策として最も効果的なのが
「水分と塩分の補給」です。
1日に1.5~2リットルを目安に、
常温の水をこまめに摂取しましょう。
このとき、
一気に水分を摂取すると体に負担がかかります。
コップ1杯(約200mL)を数回に分けて飲むのがコツです。
その際に
「塩分」もセットで補給することが重要です。
補給方法としては以下がおすすめです。
コップ1杯の水に、ひとつまみの天然塩(海塩や岩塩)を入れて飲む
食事に味噌汁やスープを取り入れる
良質な脂質でエネルギー不足を補う
糖質を減らした分、
1日の活動に必要な総摂取カロリーを満たすだけの
「良質な脂質」で補いましょう。
良質な脂質を積極的に取り入れることで、
ケトン体の生成がスムーズに促され、
ケトフルーから早く抜け出すことができます。
最後に
ケトーシスのリスクですが
健康な人であれば
ケトーシスな状態でもインスリンにより
常に安全な範囲内で
ケトン体の生成がコントロールされています。
インスリンは血糖値を下げるだけでなく、
ケトン体の材料となる脂肪を
肝臓に送りすぎることを
強力に制御する役割もあるからです。
そのため、
インスリンというホルモンが正常に働いていれば
ケトン体が過剰に生成されることはありません。
しかしながら健康な人でも
疲れや寝不足、脱水気味な状態の時などは
ケトーシスが行き過ぎないように
注意しなければ危険です。
ケトーシスな状態は
健康体であるということが大前提になります。
さらに
専門的な知識と経験があるサポートを受けることが
必要だと考えています。
・体質改善ダイエットは
健康な方が体質改善を目的におこなうことを前提としています。
糖尿病の持病がある方、インスリン治療をおこなっている方は、
必ず主治医に相談をしてください。
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