水中毒(みずちゅうどく)のお話
<水中毒(みずちゅうどく)のお話>
まだまだ暑いですね。
昨日テレビで「さぎ草」の話題が出ていたので
昔の写真をさがしてみました。
初めて見た時
「本当に鳥の形なんだな」
と少し感動したのを思い出します。
ところで
当院ではカラダのために
水を飲むことをおすすめしています。
その時に
テレビを良く見ている患者さんから
「水も飲みすぎると危険なんでしょ!」
と時々言われます。
「ああ水中毒の事ですね、あれは・・・」
と説明していきます。
水中毒とは
1.急激に大量の水を飲む
2.体内のナトリウム濃度が下がる
3.低ナトリウム血症になる
事です。
確かに命の危険もあります。
主な症状としては
めまい
頭痛
下痢
悪化すると
嘔吐
錯乱
意識障害
呼吸困難などの症状となり
死に至る場合もあります。
実際に
2007年のアメリカで
「トイレを我慢してどれだけ水を飲めるか」
というイベントが行われた時に
7.6リットルの水を飲みほした女性が
翌日お亡くなりになっています。
また別の事例では
フットボールの練習中に
14リットルの水を飲んだ男性が死亡しています。
この2つの事例からお分かりのように
1日の中で
2リットルや3リットルの水を飲むことが
危険なわけではありません。
イベントで無理な飲み方をしたケースは
日常生活に当てはまるものではないですし、
運動や仕事で大量の汗をかいた方が飲むべきなのは
水だけではなく、ナトリウムもです。
塩あめやスポーツドリンクなどで
塩分をとる必要があります。
補足すると
人間の腎臓は
利尿速度が1分間に16㎖だそうです。
60分ならば960㎖ですから
これを超えると
水中毒を引き起こす恐れがあると言われています。
水分補給を考える時には
汗からは水分だけではなく
塩分も失っているということを
よく考えて
水と塩分を十分に
とってくださいね。
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