こむら返りの原因と対応
<こむら返りとは>
こむら返りは本当に痛いですよね。
筋肉と神経の誤作動で
ふくらはぎの筋肉が
けいれんを起こすことで痛みが出ます。
「こむら」とは
脚のふくらはぎの昔の呼び方だそうです。
私が子供の時はみんな
「コブラ」返りと呼んでいました。
強烈な痛みから
毒ヘビの「コブラ」をイメージしたんでしょうか?
こむら返りの原因は
1.ミネラル不足
2.脱水
3.筋肉の疲労
4.加齢
です。
例えば
スポーツ選手がバナナを食べているのは
ミネラル(カリウム)を取り入れて
こむら返りを防止するためです。
妊婦さんにこむら返りが多いのは
1.胎児を育てるために
ミネラル(マグネシウムなど)が不足する
2.妊娠でカラダが重くなっているのに
水分を多めに取らずに
脱水になる
3.ホルモンのバランスが乱れる
などでこむら返りが増えるからです。
<こむら返りが起きてしまった時の対応>
1.脚を伸ばしてつま先を引っ張る
これでふくらはぎの筋肉を伸ばします
ひざの裏をのばす
かかとを遠くに押し出す
のがコツです。
カラダが硬い人は
タオルでつま先を引っ張ります
<こむら返りの予防>
1.ふくらはぎをストレッチでゆっくりと伸ばす
脚を前後に開いて
後ろ側の脚のふくらはぎを伸ばします
この時に
つま先がまっすぐ前を向いていないと
効果がありません
15~20秒
朝晩2回
2.つま先立ちからゆっくり降ろす
つま先立ちになり
ゆっくりとかかとを着地
10回を1セット
朝晩2回
毎日やりましょう
<こむら返りが病気で起きる場合>
こむら返りは通常5分から10分でおさまります。
あまりにも長引く場合などは
病気で起きるこむら返りも考えます。
こむら返りにつながる病気
1.末しょう動脈疾患(閉そく性動脈硬化症)
脚の血行が悪くなり起こります
脳や心臓などの検査が必要な場合もあります
2.甲状腺機能低下症
ホルモンの異常で代謝が落ちるために
こむら返りも起こります
3.糖尿病
4.脊柱管狭窄症(せきちゅうかん きょうさくしょう)
5.椎間板ヘルニア
6.パーキンソン病
3・4・5は
筋肉に指令を送る神経の伝達が悪くなり
こむら返りが起こります
7.腎機能障害
8.肝機能障害
7・8は
ミネラルバランスが乱れて
こむら返りが起こります
<こむら返りが薬で起きる場合>
こむら返りの原因になる可能性のある薬
1.コレステロールの薬(脂質異常の薬)
2.血圧の薬
3.利尿薬
4.ぜんそくの薬(ベータ2刺激薬)
5.女性ホルモンの薬
6.骨粗しょう症の薬
などです。
心当たりのある場合は
薬を出してくれているお医者さんと
しっかり相談してください。
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