筋膜とは?第3回 なぜ筋膜をゆるめるの?
<筋膜とは何ですか?第3回 なぜ筋膜をゆるめるの?>
前回お話したように
人間の体は半分以上が水でできています。
そしてその水は
大小さまざまな風船に入って体に収まっています
この風船を「膜で包まれた体の部品」と考えてください。
内臓であったり、筋肉であったりがこの「膜で包まれた部品」です。
ということは
風船と風船の間で水が行き来しているのです。
昔学校で習った
細胞と細胞の間の水の行き来をイメージしてくださいね。
血管やリンパ管というパイプ(管)の中を通る水分は
体内にある水分全体の
三分の一以下です。
思っていたよりも少ないですよね。
ほとんどが血管やリンパ管などのパイプの外を
「流れ」「行き来」しているのです
オステオパシー医学では
この体全体の大きな水分の流れを
海の潮の満ち引きに例えています
全体の水分が、満ちて引いてを繰り返しています
その中で海流という早い流れもあります
この海流が血液やリンパ液の流れといったところです
ところで
流れを作っている原動力は何でしょうか?
学生時代
心臓のポンプとしての働きが血液を循環させている
と聞いたのではないでしょうか
もちろん間違いではありません
最近では
筋肉のポンプ作用がよく話題になっています。
しっかり歩いて、足にある第2の心臓(腓腹筋)を活用しましょう
ていう話ですよね。
心臓のポンプと筋肉のポンプ作用はもちろん大事です
意外と知られていないのは
呼吸によって作られる体内水分の循環です
体の細胞すべてに栄養を送り届ける「流れ」です
これは先程の潮の満ち引きをイメージしてください
全ての細胞を水でひたして、
満ち引きを繰り返しています
皆さんもご存知のように
昔から呼吸法による健康への取り組みがたくさんありますよね
健康的な深い呼吸には
体の水を循環させるポンプとしての働きもあるのです
呼吸は本当に大事ですよね。
次回は深い呼吸についてもう少し詳しくお話します。
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